1時間のダウンタイムが200万ドル以上の損失になるとしたら......。

その複雑なIT変革に、
どのように戦略的に取り組みますか?

IT運用モデルの改革でビジネスの

柔軟性、俊敏性、成長を促進

グルーポ・ロメロ エクセリア技術担当副社長 Renzo Hurtado氏に聞く

協力: キンドリル クライアント・パートナー・エグゼクティブ Mariano Pizlo

ペルーをはじめとする南米の人々は、アリコープ社が製造する食料品を購入したり、プリマックス社のガソリンを車に給油したりと、日々の生活でグルーポ・ロメロを利用しています。グルーポ・ロメロは、合計で230以上の事業を運営するコングロマリット(多業種間にまたがる巨大企業)となっており、さらなる拡大を目指しています。

 

グルーポ・ロメロのCoE(センター・オブ・エクセレンス)であるエクセリアは、M&Aにより急成長を遂げ、その後、イノベーション戦略の一環として、膨大な量のデータ、サイロ化したアプリケーション、複雑化したITインフラを引き継ぎました。

 

その結果、多種多様のシステムを管理しなければならなくなり、コストが増加。社内のITチームは、変化するビジネスニーズに応えるのが難しくなり、多くのグループ関連企業の戦略的成長に歯止めがかかってしまいました。

 

グルーポ・ロメロ エクセリア技術担当副社長であるRenzo Hurtado氏は、この課題について次のように説明します。

「当社のグループ企業は、物流、銀行、食品メーカーなど、それぞれまったく異なるオペレーションモデルを持っています。それぞれの事業体に対して、どのようにすれば業界特有の課題を解決できるのか、そして優れた顧客サービスの提供によって、進化する市場に適応できるようになるのでしょうか。

ITとERPサービスを集中的に提供することは、各コングロマリットと彼らが運営する企業のアジリティの妨げになっていました

Renzo Hurtado 氏
エクセリア技術担当副社長 / グルーポ・ロメロ

個々のビジネスを結集し

優れたコントロール性と柔軟性を獲得

14のコングロマリットと子会社が、それぞれIT環境、予算、成長計画を的確にコントロールできるようにするために、グルーポ・ロメロはIT運用モデルを分散化しました。これにより、多様な業界でより競争を高めるための柔軟性を獲得したいと考えていました。

 

各社のIT部門がそれぞれの市場に合わせて業務モデルをカスタマイズできるよう、同グループはクラウドベースのインフラを採用。これにより、オンプレミスのIT機器の調達・維持コストと関連する人件費を大幅に削減することができます。

 

次のプロジェクトは、単一のSAP ERPインスタンスを3つに独立させ、再構築することでした。これにより、それぞれのERPインスタンスをコングロマリットの業界ニーズに適合させ、ビジネスアプリケーションを柔軟に進化させることを目指しました。

業務を止めることなく
複雑なシステム移行を管理

ITチームが各ビジネスにより多くの価値を与えるために、グルーポ・ロメロは変革をともに推進するテクノロジーパートナーを探していました。

 

Renzo Hurtado氏は、次のように語ります。「既存モデルからの移行は容易なことではありません。これまで私たちは約2,000台のサーバーと、グルーポ・ロメロ エクセリアの数百社が持つ30年分のデータ、そして単一のSAP ERPインスタンスを運用していました。しかし、既存のシステムからデータを抽出し、個別に事業体が運用できるようなITリソースを確立するためには専門知識とリソースが足りませんでした。

 

予期せぬダウンタイムが1時間発生すると、グループ全体で最大900万ペニー(約230万米ドル)の損害に及ぶ恐れがあることから、グルーポ・ロメロ エクセリアは、最小限のリスクでIT変革のイニシアチブを取ることを目指しました。

信頼できるパートナーと協業

「この規模のプロジェクトには、深い技術知識と豊富な業界経験を持った信頼できるパートナーの協力が不可欠です。キンドリルとは10年以上協業している実績があり、キンドリルがエンド・ツー・エンドのデジタル変革を管理するのに最適なパートナーだとすでに理解していました」(Renzo Hurtado氏)

 

グルーポ・ロメロ エクセリアとキンドリルは共同で、新しいビジネスモデルとガバナンスモデルを設計しました。これには、オンプレミスのインフラからAWSクラウド上の最新かつ最適化された環境に移行することも含まれており、最大90%のシステムが移行の対象になっていました。

 

「キンドリルは、反復的なプロセスを繰り返してプロジェクトを適切に管理し、複数のステークホルダーと協力することで最適な結果を出してくれました。何よりもキンドリルとの協業でビジネスの中断を最小限に抑えることができたのが大きな効果です。キンドリルの協力なしでは実現できなかったでしょう」とRenzo Hurtado氏は言います。

 

グルーポ・ロメロ エクセリアは、SAPの「カーブアウト」プロジェクトの管理をキンドリルに依頼しました。これは、各コングロマリットに個別のERPインスタンスを確立し、その子会社のコアニーズに合わせるものです。

導入後のProgress

23 %

ITインフラコスト削減

600

物理サーバーをクラウドに移行

3000

ソフトウェアの脆弱性を解決
グルーポ・ロメロ エクセリアは、集中型のIT運用モデルから移行したことで、大幅なコスト削減を達成しました。さらに、各コングロマリットが独自にITプログラムを管理し、ビジネス開発を推進する権限も与えています。

 

Renzo Hurtado氏は次のように話します。「移行により、ITインフラコストを23%削減できました。一番の効果は600台以上の物理サーバーをクラウドに移行したことで、ダウンタイムなしに新しい運用モデルを導入できたことです。キンドリルの支援のおかげで、すべてのプロジェクトがスムーズに進みました」

 

グルーポ・ロメロ エクセリアは、
 

  • 最新のハードウェアとソフトウェアならではのメリットにより、パフォーマンスの向上とメンテナンスの簡素化を実現し、強固なセキュリティ体制を構築しています。
  • キンドリルとの連携により、ERPカーブアウトプロジェクトのイニシアチブをスムーズに進め、すべてのバックオフィス機能でさらなる効率化も見込んでいます。

 

Renzo Hurtado氏は次のように評価しています。 「分散型ITガバナンスモデルを採用した、費用対効果と信頼性に優れたセキュアなキンドリルのシステムは、グルーポ・ロメロ エクセリアのすべての企業に付加価値を与えています。

キンドリルは、新しい運用モデルに移行する際に、3,000件近いソフトウェアの脆弱性を発見し、それを解消してくれました

Renzo Hurtado氏
 技術担当副社長 / グルーポ・ロメロ エクセリア

グルーポ・ロメロについて

1976年に設立されたグルーポ・ロメロ エクセリアは、消費財、農業、産業サービス、エネルギー、物流、銀行など複数の分野で事業を展開する14のコングロマリットになっています。また、ペルー最大級の企業として、南米全域の環境に配慮しながら持続可能な成長の推進に貢献しています。

プロジェクトチーム

Renzo Hurtado氏

技術担当副社長 / グルーポ・ロメロ エクセリア
Renzo Hurtado氏 LinkedIn

Mariano Pizlo

クライアント・パートナー・エグゼクティブ / キンドリル
Mariano Pizlo LinkedIn

デジタルビジネスの次の課題に一緒に取り組みましょう。

お問い合わせはこちら

お客様事例

ダウ

ダウ とキンドリルは協力して、安全性、俊敏性、および信頼性のためにプラントメンテナンスの中心にデジタルを推進しています。

シュナイダーエレクトリック

シュナイダーエレクトリックは、IT のモダナイゼーションの取り組みを進めるために、システムをAWSに移行しました。

ボード・ガシュ・エナジー

ボード・ガシュ・エナジーは、キンドリルと協力して、Red Hat® Ansible Automation® Platform を使ってイベントとアラートの管理を段階的に自動化するソリューションを設計し、チームが貴重な時間を変更計画にあてられるようにしました。